傾斜天井(勾配天井)とは、文字通り屋根の勾配なりに傾斜した天井のことをいいます。実は、傾斜天井を採用しているお宅では、雨音騒音に対するクレームが少なからず発生しまています。特に、金属板で屋根が仕上げられている場合は、その傾向が強くなります。
構工法上、傾斜天井は大きな遮音効果を得るための 3 条件、つまり「多重壁の 3 条件」を全く満たすことができません。そのため、傾斜天井の遮音性能は低くなってしまうのです。
(1)(屋根と天井は)構造的に不連続とする
(2)中空層(屋根と天井と間)には吸音処理を行う
(3)遮音層(屋根と天井)の間隔をできるだけ広くとる
通常工法では(1)の条件が満たされることはありません。そのため、雨粒の落下衝撃は小屋組み(屋根の骨組み)を介して伝播し、騒音として室内に再放射されてしまいます(固体伝播音)。また、傾斜天井では、屋根と天井との空間が狭くなるため、多孔質吸音材を敷き詰めることも難しくなるのです。つまり、(2)と(3)の条件もなかなかクリアできないのです。
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主観と構工法のもつれあい
それでも、中には「うちも金属屋根で傾斜天井だけでど、雨音は気にならない」と思った方もいらっしゃると思います。実は、こうした感じ方の違いには、次の 2 つの要因が複雑に影響しあっていると考えられます。
(2)屋根の構工法の多様化
高断熱・高気密が浸透してきたため、従来と比べ、重厚で気密性の高い屋根や天井が造られるケースも増えてきました。こうした構工法上の変化が、たまたま遮音上有利にはたらくケースも考えられるのです。
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雨の日はモデルハウスへ
工法が乱立してきた時代には、自分の耳で遮音性能を確かめる方法が最も確実な方法だといえます。そのためには、雨の日にも、住宅展示場やモデルハウスに出向く努力をした方が賢明だと思うのです。特に大雨の日のモデルハウスでは、多くの貴重な体験ができるはずです。
(1)スラブを厚くしただけでは遮音効果は期待できない (PDF:56KB)
(2)多重壁の効果とそれを活かす 3 条件 (PDF:256KB)
(3)傾斜天井の遮音性能 (PDF:63KB)
より詳しいコラムは上記リンクよりご覧いただけます。ご興味のある方、ぜひご覧ください(もちろん無料)。
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